前回からの続きです。 検査の実施に反対する意見に関して、私が感じている違和感、論点がずれていると思う点について、解説していきます。 ・胎児の染色体異常が見つかった結果、ほとんどの妊婦が中絶を選択する現状がある。これが広がることは命の尊厳を損…
あっという間に7月になっていました。毎日の仕事に追われつつ、現状をなんとかできないものかと考え続けていますが、突破口が見えてきません。 NIPTの新指針が6月22日の日産婦理事会において議決され、臨時総会で報告されてから、2週間が経とうとしています…
NIPT実施の新指針に関連した学会の会見以来、数本の記事を書き続けてきましたが、書きながらいろいろ考えるうちに、一つの疑問が湧いてきました。 それはこういうものです。 「出生前検査について論じている人たちの多くは、もしかしたらダウン症候群のこと…
昨日から連続して記事をあげていますが、いろいろな情報も入ってきていて、NIPTの件が頭の中のほとんどを占め、落胆で潰れそうになりつつ、診療を頑張っています。 もう一度新指針に目を通してみました。それにしても長々といろいろ決め事があるものですね。…
新指針の中の記載には気になるもの(ツッコミを入れたくなるもの)が多くあるのですが、特に引っかかる文言がありましたので、今回はこの記述に焦点を当てたいと思います。それは、[6]NIPTに対する医師、検査会社の基本的姿勢です。ここには、こう書かれて…
今回の日産婦の発表を受けて、新指針や各学会の声明など、もう一度読み直してみたりしているのですが、こういった医学・医療の世界の人たちがどのように考えているのか、一般の方々には今ひとつわかりにくいのではないかと思います。みんな尤もらしい内容を…
さて、昨夜のNHKニュースです。 厚生労働省は、日本小児科学会などが実施施設の拡大に反発していて、「混乱を避けるためには国が対応する必要がある」として、この夏にも検討会を設置して、検査の在り方を議論していくことを決めました。これを受けて日本産…