FMC東京 院長室

FMC東京クリニック 院長のブログです

妊娠初期

不育症患者が増えている!? ーーつづき

前回、不育症が疑われた人たちが受けているアスピリンやヘパリンを用いた治療について、その多くの人たちにおいてはこの治療は効果的ではないか、あるいは必要ないと書きました。その理由について述べます。 習慣流産の方に対する治療として、アスピリン投与…

不育症患者が増えている!?

私のクリニックには、普段は別の施設で妊婦健診を受けておられる妊婦さんが来院されます。普段通院しておられる施設には、様々な病院・クリニックがありますが、妊婦さんの管理方針についても施設ごとに違いがあることを感じています。そんな中、最近とみに…

『切迫流産』は、『保険病名』で、そのほとんどは流産とは関係がない??

今でも切迫流産という病名がつけられている妊婦さんはかなりたくさんおられるようです。『切迫流産』と言われると、流産が切迫しているとお感じになるかもしれません。『切迫流産』でネット検索すると、ほとんどのページで、『流産の一歩手前の状態』という…

切迫流産で自宅安静って、どのぐらいの行動なら大丈夫なの?

当院では、妊娠初期(正確には日本における妊娠初期の定義と、海外における妊娠第1三半期の定義が少し違っていて、当院で行なっている検査は第1三半期の検査ということになるのですが、ここでは初期という呼び方で統一します)の検査を主な業務にしています…

たいへん勉強になりました。世界産科婦人科超音波学会。ー これからの超音波検査はどうなっていくのか。

ウィーンで開催されていた世界産科婦人科超音波学会、本日が最終日でした。いつもながら刺激的な学会で、世界のエキスパートが出してくる超音波画像の素晴らしさは、目を見張るものでした。診断専門施設を運営する立場としては、同等のレベルを実現し、且つ…

ついつい専門的になってしまって、すみません。− 胎児とはどういうものなのか、について。

学会関連の堅い話が続いたので、ここらで少し日常診療の話題を提供したいと思います。 実は、日常診療で気になっていることはたくさんあって、いろいろと書き溜めているのですが、文章がまとまってないものが多く、公開されずにいます。今後、まとまったもの…

胎児の“むくみ”(あるいは、NT)について (2)

3月に入ってからもまだまだ寒い日が続いていますが、少しづつ日差しは春らしくなってきているような気がします。 さて、新年早々に、NTについての記事を公開しました 胎児の“むくみ”(あるいは、NT)について (1) - FMC東京 院長室 が、あいかわらず、“むく…

NIPTだけを厳しい指針で規制することによって何が起きているのか? (3) - 遺伝カウンセリングは免罪符なのか

先日、施設認定を受けずにNIPT検査をおこなっている検査会社と医療機関についての記事を書きました。 施設認定を受けずにNIPTを実施している施設 今はどうなっている? - FMC東京 院長室 このところ、ここで検査を受けた、あるいは受けるという方が当院にも…

薬は、“お守り”とはまったく違うものです。

お正月に初詣に行かれて、安産のお守りなど購入された方もおられることと思います。 お守りといえば、最近、流産予防のためという名目で、「お守りがわりに」と言われて薬を処方され、服用し続けている妊婦さんが増えてきているような気がして、すごく気にな…

胎児の“むくみ”(あるいは、NT)について (1)

新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 さて、昨年末から新年にかけて、あいかわらず問い合わせで多いのが、「胎児がむくんんでいると指摘された。」という件です。この件については、わが国の妊婦診療の現場においては、…

超音波検査は、正常・異常を判別しているのか?(2015年8月26日)

まずは、これまでにFacebookページ上で書きためてきたコラムなどをこちらに再掲していきたいと思います。はじめは、昨年8月26日(開院して2週頃)の記事です。 超音波検査をうけて、何かを指摘された場合、それが異常を見つけたことになるのかについての誤解…