FMC東京 院長室

                                                                  遺伝カウンセリングと胎児検査・診断に特化したクリニック『FMC東京クリニック』の院長が、出生前検査・診断と妊婦/胎児の診療に関する話題に関連して、日々思うことを綴ります。詳しい診療内容については、クリニックのホームページをご覧ください。

検査をきちんと行うことは大事ですというお話

本日書く内容は、NIPTの話ではありません。検査を受ける/受けないは、自由意志で決定すべきことであり、それぞれの人が自分にとって必要なのか否かを判断できるようにサポートするところに、カウンセリングの役割があります。時に、NIPTの現場(“遺伝カウン…

新型コロナウイルス感染 海外からの報告11: 妊婦では重症化しやすい

新型コロナウイルス感染、第2波が到来したのではないかという見解も出る状況になってきているようで、まだまだ安心して暮らせる日々にならない中、妊婦さんに関する情報も更新されてきました。 4月の時点では、妊娠は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の…

新型コロナウイルス感染 海外からの報告10: 授乳での感染はほぼない

周産期における母児感染に関する観察コホート研究の報告です。 権威ある医学誌として知名度の高い、The Lancet Child & Adolescent Health に掲載されました。現時点で速報としてオンライン公開されています。 Neonatal managemnet and outcomes during the …

NIPTの調査等に関するワーキンググループ(第4回)が開催されました。

厚生労働省が行っている、NIPTの調査等に関するワーキンググループの第4回が、2020年7月22日に開催されました。第3回(1月22日開催)から間隔が開いて、半年ぶりの開催です。今回は、会場での傍聴はなく、YouTubeでのライブ配信となりました。以下に資料が公…

羊水検査・絨毛検査はどのぐらい危険(安全)なのか。新しい世界標準とは。

昨年、権威ある国際学会から発表された、羊水検査・絨毛検査の安全性に関する、最も新しい評価について、おしらせします。 学会の指針や厚生労働省の対応など、いまだにスッキリしない(『新型出生前診断』と称されることの多い)NIPTですが、皮肉なことに、…

新型コロナウイルス感染 海外からの報告9: 新たな子宮内感染の報告

昨日、子宮内感染についてのニュースを取り上げたばかりでしたが、7月14日付でNature communicationsという権威ある専門誌に、新たなケースが報告されていたことがわかりました。オープンアクセスで、誰でも読むことができます。 Transplacental transmissio…

新型コロナウイルス感染 海外からの報告8: 子宮内感染と思われるケースについて

久しぶりの新型コロナウイルス関連の話題です。 First documented case of baby infected with COVID-19 in womb reported in Texas Study Findsというアメリカのニュースサイトの記事ですが、テキサス州で子宮内の胎児に新型コロナウイルスが感染したケース…