検査を希望したら医師に叱責されたという事例に遭遇することが多々あります。実際の事例を参考にしつつ、考えていきたいと思います。 出生前検査・診断の現場では、障碍をもちつつ生活を続けている人々が差別を受けることなく生きられる社会にしなければなら…
前記事では、産科・妊婦診療の現場における検査忌避の状況について書きましたが、今回は小児科の現場で経験される話に言及したいと思います。 次子再発の懸念にどう対応するか 当院に検査の相談で来院される方の中に、病気や障碍を持つお子さんを育てておら…
出生前診断に関わっている中で、よくある相談として、かかりつけ医が検査に否定的という話があります。比較的多いのは、検査そのものの話すら拒否するような態度や、検査の相談をしたら諌められたというような話ですが、もっと具体的な、検査方法はそこにあ…
2021年になって、新年早々にNIPT等の…専門委員会が開催されたこともあり、出生前検査関連の記事ばかりが連続しています(まあそもそもそれがこのブログのメインテーマではあるわけです)が、その流れで続けます。最近もこんなケースがあったというものを紹介…
先々週の『NIPT等の出生前検査に関する専門委員会』に関連して、資料をもとに論考を加えてきましたが、この時に公開されていた議論の内容について、少し補足することができましたので、ツッコミを入れていきたいと思います。 規制ありきで考えるべきではない…
遺伝カウンセリングが重要というけれど、その『遺伝カウンセリング』と称されているもの自体の質は統一されているのでしょうか。学会認定施設ならどこでも、同じようにきちんとした遺伝カウンセリングを受けることができるのでしょうか。受診者さん達からい…
先日行われた『NIPT等の出生前検査に関する専門委員会』、これまで4回にわたって会議が開催されてきました。そんな中で、論点整理が進められ、これに基づいた一定の結論が、あと2回の会議ののちに出される予定と聞いています。しかし、この論点整理によって…