新型コロナウイルスの世界規模でのアウトブレイクは、医療従事者にも大きなインパクトを与えています。最前線で奮闘している人たちは、これぞ医療従事者のやるべき仕事だという使命感、気概のようなものを糧に踏ん張っておられるわけで、尊敬の念しかありま…
その1、その2では、NIPTについて、もともと頻度の低い疾患を対象にした場合には、陽性的中立は高くはならないことについて、解説してきました。そして、もしこの検査で陽性判定が出た場合に、その後の確定検査の問題についても言及しました。その先の、診断…
中国における116例の新型コロナウイルス感染妊婦についてまとめた論文が、AJOG (American Journal of Obstetrics and Gynecology: 米国産科婦人科学会誌)に4月17日付で受理され、速報の形で出ていました。実際に冊子に載るときには少し修正される可能性があ…
日本でも、新型コロナウイルス感染妊婦の出産が北里大学病院であったようです。無事出産され、母児共に健康に退院されたとのことで、喜ばしい限りです。 このほかにも、感染した妊婦さんの情報が時々舞い込んできています。現在妊娠中の方にとっても、自分も…
その1では、疾患の頻度(事前確率)が低い場合、検出感度が高い検査であっても、陽性的中率はそれほど高くはならないという話をしました。 さて、では認定外NIPTクリニックでは当たり前のように行われている、微細欠失症候群の検査ですが、これらの疾患はい…
前回は、疾患の頻度(事前確率)が低い場合、検出感度が高い検査であっても、陽性的中率はそれほど高くはならないという話をしました。 このあたりがよくわかっていないと、単純に『精度』が高い検査という名目で、なんでも当たるように思われてしまいがちな…
以前にも取り上げた問題なのですが、出生前検査の専門施設として、日夜さまざまなケースと向き合っていると、現在、本来は出生前の胎児や先天性の疾患についてのいろいろなこと、染色体や遺伝の問題などについて、ほとんど扱ったこともないような専門外の医…